LDLを上昇させる飽和脂肪酸の種類とそれを含む食材はどれか?
今回は前回の内容にならい、脂肪合成を促しやすい具体的な生活習慣や状態について1つ1つ考えていこうと思います。
前回の記事を読めていない方は、こちらからどうぞ↓
yoboucare365-ysk.hatenablog.com
どういう行動が脂肪合成を促し、LDLコレステロールを上昇させる可能性があるのかについて知り理解することで、自分の生活を振り返った時どの行動がLDL上昇リスクになるのかが予測しやすくなると思います。
一般的なLDLコレステロールを上昇させる原因ではなく、あなた自身のために知るべき原因について把握できるようになることが、あなたに合った健康管理なんだと思います。
今回だけに限らず、あなたの生活に合う健康管理の方法を見つけられるように、一緒に勉強してヘルスリテラシーを高めていきましょう!
今回は脂肪合成を促す生活習慣の1つ目、長鎖脂肪酸の摂取についてです。
・長鎖脂肪酸(飽和脂肪酸)の過剰摂取
よくLDLを上昇させる原因のうち食事の油について、飽和脂肪酸でひとまとめにされがちですが、実際に飽和脂肪酸の中で脂肪合成を促進させるのは赤身肉や脂身などに多く含まれている長鎖脂肪酸です。
長鎖脂肪酸に含まれるラウリン酸・ミリスチン酸、パルミチン酸は総コレステロールを上昇させることが報告されています。1
その中でも特にラウリン酸はHDLに影響を及ぼし、「総コレステロール:HDL比率」を減少させることも報告されています。
長鎖脂肪酸はnon-HDLを上昇させる?
総コレステロール:HDL比率を減少させるということは、総コレステロールに対して、HDLコレステロールの割合が減少しているということです。
HDLコレステロールの割合が減少するということは、脂質異常症の診断基準の検査項目の1つであるnon-HDLを上昇させる可能性が考えられます。
non-HDLとは総コレステロール値からHDLコレステロールを引いた値のことを指します。
LDLコレステロールの上昇は動脈硬化やプラーク形成を促す原因の1つであることは知られていますが、それ以外にも動脈硬化や心疾患リスクを上昇させるということが報告されている体内物質があり、それらとLDLの上昇度合いを評価するための検査項目がnon-HDL値です。
つまりon-HDLの上昇は動脈硬化や心血管疾患リスクがより高くなっていることを表しています。
得た知識をどう使うか?
そのため、長鎖脂肪酸を含む主な食品が何かを知り、得た知識を買い物での食材選びや外食時の食品選択に生かしていくことが実際の場面では重要になってくると言えます。
得た知識はどう使うか、どのように生活に落とし込むかが重要になってくるので、これからもそのような意識で記事を読んだり勉強してもらえたらと思います。
また別の研究では飽和脂肪酸を多価不飽和脂肪酸に置き換えることで、体重増加に伴う体への悪影響を打ち消してくれることも報告されています。1
そのため、長鎖脂肪酸を多価不飽和脂肪酸に置き換えることも、疾病予防においては有用であると言えます。
そして多価不飽和脂肪酸を含む主な食品は何か、身近なスーパーなどで買える食品はどれかというところまで落とし込めるようにしていきましょう。
比較的身近で長鎖脂肪酸の多い食品をリストアップしておきます。
ただ食品1つを1つの栄養素から見るのは良くなくて、
例えばココナッツオイルなどは飽和脂肪酸の割合は多いですが、中鎖脂肪酸も多く含まれていて中鎖脂肪酸は肝臓で代謝されやすく脂肪になるよりエネルギーに変換されやすい特徴を持っていて、ケトジェニックダイエットなどでよく取り入れられる食品でもあります。
そして代謝過程で産生されるβヒドロキシ酪酸が健康に良い影響を与えてくれることも報告されています。
そのため、ここでは飽和脂肪酸という点だけでなく、炎症を起こしやすいオメガ6やトランス脂肪酸なども考慮してリストアップしていきます。
よかったら参考にしてみてください。
参照元:
《長鎖脂肪酸の多い身近な食品》
《n-3系多価不飽和脂肪酸の多い食品・油》
《n-6系多価不飽和脂肪酸の多い食品・油》
- サフラワー油
- ひまわり油
- とうもろこし油
- 大豆油
- ごま油
- 調合油
- 米ぬか油
- なたね油
- ラー油
- ブドウ油
- マヨネーズ
- ファストブレッド
- バターピーナッツ
オイルについては、もっとしっかり調べていく必要がありそうです!